本棚を整理していると出てきた、なつかしい本。
ざっと目を通してみたが、難解だと思う部分は無かった。
今後読み返すことはないだろう。便利なコマンドだけここに記録して、心おきなく捨てたいと思う。
便利コマンドその1: ディスクの応答速度を調べる - iostatコマンド
以下は10秒間隔で表示する例。
$ iostat -C -d 10 disk0 cpu KB/t tps MB/s us sy id 48.14 3 0.15 10 6 83 15.93 3 0.05 14 7 79
ちなみにオプション無しで実行すると disk, cpu のほかにロードアベレージも表示される。オプション無しで実行するほうが普通だと思われるが、この本にはなぜか-C -d
を指定して表示を抑制した例が掲載されている。
ディスク | CPU | ||||
---|---|---|---|---|---|
KB/t | tps | MB/s | us | sy | id |
転送命令あたり転送量(KB) | 1秒あたり転送命令数 | 1秒たりの転送量(MB) | ユーザープロセスによる使用率 | システムプロセスによる使用率 | アイドル率 |
便利コマンドその2: ディスクのエラー検出 - dmesgコマンド
通常、ディスクの不具合は、カーネルのエラーとして検出されることが多くあります。つまり、dmesgコマンド実行中に見つかったり、/var/log/messages にエラーメッセージが出力されていたりします。
# dmesg | grep "READ ERROR"
当然ながら、ディスクエラーがない場合には何も出力されない。
便利コマンドその3: アクセスの多いIPアドレスを特定する - netstatコマンド
netstatの標準出力からIPアドレスだけをcutコマンドで抽出し、uniqコマンドで同じ文字列をカウントするようにします。
$ netstat -an|cut -c 45-66|cut -f 1-4 -d.|sort|uniq -c|sort -r 58 0 ffffff800bb 50 0 ffffff800b7 44 0 ffffff800d7 32 *.* 21 192.0.2.1 6 192.0.2.2 2 192.0.2.3 1 rs) 1 Foreign Address 1 800df87f00
上の例は本に載っているとおりにコマンドを実行したものだが、UNIXドメインソケットの情報や出力のヘッダ行にあたる文字列"Foreign Address"とか"rs)"が混ざって分かりにくい。この点を修正したのが以下のコマンド(と言っても-fオプションとsedのフィルタを加えただけ)。
$ netstat -f inet -an|sed '1,2d'|cut -c 45-66|cut -f 1-4 -d.|sort|uniq -c|sort -r 21 192.0.2.1 18 *.* 2 192.0.2.2 2 192.0.2.3 1 192.0.2.4 1 192.0.2.5 1 192.0.2.6
また、環境によってはcutコマンドのオプションすなわち-c 45-66
の部分を調整する必要があるかもしれない。
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